これまた聞きなれない言葉ですが、フィールドスコープにデジタルカメラを接続して、スコープに写った画像をそのデジタルカメラで撮影する、という撮影法です。
英語表記では“DigiScoping”。NikonのWebサイトでも『デジスコーピング』で表記されています。
デジタルカメラとひとくくりに言っても、コンパクトカメラから、ミラーレス、一眼レフまでさまざまですが、スコープのメーカーからは、それぞれに対応した接続用のアダプターが発売されています。
そのデジタルカメラをスマートフォン(iPhone)に置き換えて撮影しようというのが、当ブログです。
これを、最近では『スマスコ』英語表記では“PhoneScoping”とも言うようです。そのためのアダプターも、メーカーから発売されています。
iPhoneで撮影する場合の倍率は、35mm判換算で800〜2000mm弱くらいになります。
また、iPhone 7 Plusになると、最大3420mmになります。
この倍率で、明るくてシャープな画像を撮影することができます。
※以下の3枚の比較写真は、iPhone 5で撮影、撮影場所は同じですが、撮影日は異なります。
・iPhone標準レンズ(35mm判換算33mm)
ここまでになると、さすがに大気の影響を受けます。
●必要な機材
フィールドスコープとiPhone、それに三脚があれば撮影できるかというと、そうもいきません。
動かない被写体ならそれでもいいのですが、動いている被写体を追いかけるには、それ相応の雲台をはじめ、他にいろいろと機材が必要になってきます。
詳しいことは、また追って書いていくつもりです。
デジスコ/スマスコは、一眼レフの(バズーカー砲みたいな)望遠レンズと比べると、軽量・コンパクトで機材一式揃えても安く済むというメリットはありますが、デメリットとして、現地でいちいち機材を組むのが面倒、そして、ピントを基本的にマニュアルで合わせなければならにという最大の難点があります。
●ピント
そのピントの合わせ方ですが、まず、フィールドスコープのフォーカスを手動で合わせます。
だいたい合ってくると、iPhoneのオートフォーカスが動きます。
ですから、まずはフィールドスコープのフォーカスを手動で合わせなければ始まりません。
動かない被写体ならいいのですが、動きまわる被写体を追いかけながらピントを合わせるのは難しいです。
さらに、iPhoneのオートフォーカスが動けば完全にピントが合うかといえば、そういうわけにもいかないのです……。(詳しくは、これもまた追って書いていきます)
プロの人は、慣れてくれば意識せずに合わせられますよ、と言っていましたが、現地でデジスコ撮影(デジカメで)をしている人に聞くと、みなさん難しいとおっしゃいます。
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iPhoneの“望遠レンズ”としては、最高の画質が得られる撮影方法でしょうが、“スマートフォン”というイメージに反して、誰にでも手軽に、簡単に撮影できる……というものではありません。
やはりピントを合わせるのが難しく、iPhoneの画面ではキレイに撮れているように見えても、Mac/PCで拡大して見てみると、まったくピントが甘くて意気消沈することが非常に多いです。
それでも(それだからこそ?)、決まった時は嬉しさと驚きがあっておもしろいのです。
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