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2019年1月2日水曜日

iPhone XS Maxでスマスコ - 3 〜写真〜

iPhone XS Maxのカメラは、画素数こそ私が以前使っていたiPhone 7 Plusと同じ1200万画素ですが、撮像素子のピクセルがより大きく、より深くなったとのことで(撮像素子自体も大きくなっているもよう)、写真がより精細に、くっきりとしたように見えます。

特に、飛行機撮影では、これまでごく稀にしか決まらなかった以上のディテールが軽く出るようになりました。

これは、オートフォーカスの性能が良くなったため?イメージセンサーが向上したため?
それはそうなのでしょうが、GPU、イメージ処理や制御を行うISP(Image Signal Processor)の高速化、毎秒5兆もの演算処理をするというNeural Engine……この部分が新しくなったからとか、コレが良くなったからキレイに撮れるようになった、と簡単に言えるようなものではないようです。
ワタクシごときでは、詳しい解説はできません。

ということなので、これまでいろいろなモードで撮影してきた写真を見ながら、その印象を書いていきたいと思います。


●Live Photos
シャッターを切った瞬間の静止画と、その前後1.5秒、合計3秒の動画が記録されるLive Photos。
詳細についてはこちら『iOS 11のカメラ機能を試す 〜Live Photosについて〜
その3秒間から、任意の場面で画像を抜き出すことができるのですが、その場合は3662 x 2744ピクセルと、通常の写真より小さくなります。XS Maxでも、それは変わりません。

変化のあまり大きくないLive Photos写真で画質を比較してみました。

こちらはシャッターを切った瞬間のオリジナル画像。

そして、任意の場面を抽出した画像。

この2つを拡大して比較。左がオリジナル、右が抽出画像。
抽出した写真のほうがディテールが甘いですが、それは7Plusの時もそうでした。
ただ、XS Maxでは通常の写真が良くなった分、Live Photosで抽出した写真との差が広がったように見えて、以前のように積極的に使おうとは思わなくなりました。


●ビデオ撮影
4K/30fpsまでで撮影すると動画でもHDR撮影されるとのことで試してみました……が、今回は効果のほどは分かりませんでした。


●スローモーション撮影
1080p/240fpsで撮影。こちらは、カメラなりの進化のみで、特に新しい機能はありません。


●望遠カメラ
望遠側も1200万画素は変わりませんが、7Plusと比較して、焦点距離が35mm判換算で57mmから52mmに少しだけ広角になりました。また、f値が2.8から2.4と、少し明るくなりました。

こちらも広角側と同様、一段と精細さ、シャープさが増したように見えます。
ただ、これはアイピースTE-17Wで撮影した写真です。
しかしながら、TE-17Wはすでに生産終了。

スコープTSN-774とアイピースTE-11WZとの組み合わせでは、十分な明るさがあればそれなりに撮れますが、日中でも林や森の中といった少し薄暗いような環境では、ノイジーでシャープさがなくなり厳しそうです。

それでも、35mm判換算3,120mmは、決まるとえげつない。


Gallery
鳥でディテールというと、羽根やアイリングなどを気にすると思いますが、7Plusとの違いをより感じたのは脚です。
そのためか、鳥が7Plusよりも全体的にくっきりと浮き立ったように見えます。


7Pluでは、なんか飛行機が撮りにくいと感じていました。画素は落ちるけど6Plusのほうがうまく撮れてたような気がします。
XS Maxでは、飛行機の撮影が幾分か楽になりました。
飛行機撮影が楽になったというより、アイピースTE-17Wとの組み合わせが楽になったと感じます。
あとは、いかにブレを抑えるか!(永遠の課題)


夕方の空、まだ十分に明るいと思うかもしれませんが、7Plusまではスコープのピントを合わせてもiPhoneのオートフォーカスが迷ってピントを合わせてくれないことが多かったのです。
それが、XS Maxでは、これくらいの時間帯なら日中と同じように動いてくれました。


総論、これなら884にしてもいいかも……と、思わせられたりなんかしたりして。


【追記】
後になって気がついたのですが、Live Photosでもバーストモードが撮れるようになっていました。
これまで7 Plusでは、Live Photosをオンにした状態でシャッターを押したままにすると、Live Photosからバーストモードに切り替わり、連射写真のみが撮影されていました。
それがXS Maxでは、Live Photosをオンにした状態でシャッターを押したままにすると、Live Photosの動画写真とバーストモードの連射写真の両方が保存されるようになりました。
しかも、通常写真のバーストモードのように、1枚撮影されてから連写がはじまるまでのラグがありません。ほぼ、シャッターを切った瞬間から連射がはじまります。


iPhone XS Maxでスマスコ - 1 〜フォトアダプターを作る〜
iPhone XS Maxでスマスコ - 2 〜準備と撮影〜
iPhone XS Maxでスマスコ - 4 〜スマートHDR〜

2018年7月8日日曜日

3Dプリントで照準器の取り付け土台をつくる

前回からのつづき。

根本的に照準器の取り付け位置を見直すことにしたわけですが、それでは、どこがいいか?
両眼視ができないのなら、視線の移動量がなるべく少なくなる位置がいい……ということで、スコープの右側、すなわちiPhoneの前に取り付けることにしました。

こうして、3Dプリントで照準器の取り付け土台(マウントベース)を作成しました。
3DプリントはDMM.makeにて。


スコープへの取り付けは、アクセサリーリングを外し、ホーローねじで上下左右の4カ所を固定。


照準器の位置調整は、チルト/パン方向それぞれ2本のネジを緩めておこないます。
位置が決まれば、ネジをしっかりと締めて固定します。
これで、使っていてズレることはありません。
また、カバンに入れて持ち運んでも、撮影を始めるたびに調整する必要は、ほとんどなくなりました。


両眼視こそできませんが、この位置は、iPhoneの画面と照準器の両方を視野に捉えることもできます。
その場合、正確なピントの確認はできませんが、大まかなピントは掴めます。

そうして撮った写真。
振り向きざま、画面に目を移している余裕もなく、ほぼ照準器だけで撮りました。(ピントは勘)



2017年4月10日月曜日

iPhoneで望遠撮影 〜私の遍歴3/iPhone 5 〜

前回書いたように、iPhoneのカメラ性能が、これまでのような望遠レンズの解像度を上回ってしまったため、iPhone 5になると、そのような望遠レンズキットは、もう買う気になれませんでした。

それでも何か倍率の高いレンズを取りつけられないかと思い、家庭用ビデオカメラのテレコンバージョンレンズを取り付けてみようとか、一眼レフのレンズを取り付けようとか(確か、そんなアダプターがあったと思います。ン万円したかと)、そんなことをぼんやり考えていた頃、この記事に出会いました。

NIKKEI STYLE『iPhoneで迫力のスポーツ写真 双眼鏡を活用 報道カメラマンのiPhone撮影塾

これなら、ちゃんとした望遠撮影ができそうだ!

ちょっと試してみるか。双眼鏡とはいえ5万円近くもするけど、ダメだったら“普通”に双眼鏡として使えばいいし……ということを考えていたのは覚えているのですが……。


〜自己回想〜
この当時、自分が何を思って5万円近くもする双眼鏡を買ったのか、どうもはっきり思い出せない。
〜私の遍歴1/iPhone 3G〜』編の時に書いたけど、高校生の時以来、随分長いこと飛行機から遠ざかっていた。
それなのに、当時の私はiPhoneで飛行機を撮影したいと思ったのか?
ブログのネタ程度の気持ちだったのか?
でも、望遠撮影と言ったら自分の中では飛行機撮影しかないわけで……。


ともかく、双眼鏡と取付け用のフォトアダプター(TSN-IP5)を買いました。
それが、冒頭の写真。

この双眼鏡で、野鳥を撮ったり

飛行機を撮ったり

イタチを撮ったり?
と、楽しんでいたのですが……
いよいよ本番(?)、ブルーインパルスの撮影で、ケチョンケチョンに打ちのめされました。

動きについていけず、ピントも合わせられないないわ、追いかけ回しているうちに双眼鏡に取り付けたiPhoneがズレてくるわ、一脚を使って撮影していたのですが、気がつけば一脚の脚が地面から浮いていて意味をなさなくなっているわで、予行・当日の二日間で4,000枚以上撮影したのですが、一枚も納得のいく写真が撮れませんでした。


我ながら、この時点で無理だと思わなかったのだろうか?
このとき考えたのが、「まだもう一段階、上がある!」ということでした。

そう、フィールドスコープです。

こうして、私のiPhoneデジスコ 〜 iPhone DigiScoping 〜 がはじまったのです。