『照準器取付けマウントを作り直す』で、スコープに照準器を取り付けるためのマウントを3Dプリントで作り直したことを書きました。
これを製作している最中は、DMM.makeのクリエイターズマーケットに公開して誰でも使ってもらえるようにしようと考えていたのですが、完成してから重大なことに気がついたので取りやめました。
それは、照準器が載っているプレートについてです。
これを基準につくってしまったため、汎用性がない、すなわち、デジスコドットコムの照準器を持っていないと使えないことに気がついて、クリエイターズマーケットへの公開を取りやめたのでした。(だから『照準器取付けマウントを作り直す』の最後では逃げているのです)
しかし、照準器関連のエントリーには、ちょくちょくアクセスをいただいておりまして、わざわざ当ブログを見にきてくれたにも関わらず「手に入らないんなら意味がねーじゃねーかっ!」では申し訳ないと思っていたのです。ずっと。
そんなことで、やっと汎用性のあるマウントをつくることにしました。
汎用性、すなわち、様々な照準器を取り付けられるようにしようということですが、まず考えたのがオリンパス EE-1を使えるようにすることです。
この照準器は、すでに生産終了となっていますが、現在でも使用しているユーザーが多いのではないでしょうか?
オリンパス EE-1はアクセサリーシューでの取り付けです。
他にも、カメラ用の照準器はアクセサリーシューに取り付けるようになっているものが多くあります。
ということで、アクセサリーシュー用のマウントをつくりました。
その他、というより、こちらのほうが種類が豊富なのですが、トイガン(銃器)用のドットサイトを取り付けられるように20mmピカティニーレールのマウントをつくりました。
撮影用として販売されている照準器もエアガン用照準器のOEM品がほとんどです。
『照準器取付けマウントを作り直す』では、この照準器マウント用にアクセサリーパーツをつくっておりますが、アジャスターは煩雑になるだけなので公開するのをやめました。
アクセサリープレートは公開しました。
●パーツ構成
以下の3つのパーツからなります。リンク先(DMM.makeのクリエイターズマーケット)より入手できます。
対応するスコープは、Kowa TSN-774, TSN-884,、PROMINAR 99S, 88S, 66S です。
●使用するネジ・材料
・六角穴付ボルトM3 x 6mm:2個
・M3ナット:3個
・六角穴付ボルトM6 x 12mm:1個
・六角穴付ボルトM6 x 14mm:2個
・六角穴付ボルトM6 x 35mm:1個
・M6ナット:4個
M6 x 35mm以外はホームセンターで手に入ると思います。使用上はユニクロでもステンレスでも問題ありません。
ネット販売は八幡ねじのオンラインショップからどうぞ。
六角穴付ボルト 全ねじ 鉄 三価黒亜鉛 キャップ・キャップボルト RoHS対応(3x6と6x12と6x14を選択してください)
六角穴付ボルト 全ねじ 鉄 生地 キャップ・キャップボルト(6x35を選択してください)
六角ナット 鉄 黒染(3と6を選択してください)
・1mm厚のゴム(粘着付きのものがいいでしょう)
ゴムは以下の画像を拡大縮小なしで印刷すると型紙として使えます。(クリック・タップで拡大表示)
『照準器取付けマウントを作り直す』では光 イボゴム 60×90×1mm KIG-690で作りました。
●組み立て
組み立てる前にスコープからアクセサリーリングを外しておきます。
①M3ナットをマウント本体のアクセサリーマウント部の内側から取り付けます(接着推奨)。(※ナットの向きに注意!)
②ゴムを貼り付けます。
③マウント本体をスコープのアクセサリーリングに取り付け、④M3 x 6mmのボルトで仮止めしておきます。(※ナットの向きに注意!)
⑤マウント本体が垂直になるように調整します。
⑥調整できたらM3 x 6mmのボルトを締め込み、しっかりと固定します。
⑦マウント本体にM6ナットを取り付けます。(※ナットの向きに注意!)
その他の照準器はパン・チルト方向を調整して、それぞれのボルトを締め込み固定します。
ボルトを一気に締め込むとドットがズレやすくなります。回転軸、調整方向のボルトを交互に徐々に徐々に締め込んでいってください。
また、ボルトを締め込んでいくと、その分ドットもわずかに動くので、その動く分を見込んで調整してください。
※EE-1を取り付けると、ターゲット明るさ調整ダイヤルに届かなくなると思うので、電源はポップアップの開閉で行ってください。
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