2018年11月23日金曜日

iPhone XS Maxでスマスコ - 1 〜フォトアダプターを作る〜

iPhone XS Maxでスマスコ撮影しよう!
と、その前に、スコープと接続するためのフォトアダプターを作らなければなりません。
もう、メーカーは頼りにできません!DIYです!!(って、メーカーの出しているパーツを使うんですけど)

詳しい作り方は『iPhone 7 Plus用フォトアダプターを作る - 1』を参照してください。
簡単に説明すると、KOWAのiPhone用フォトアダプターTSN-IP5(6, 7)のプレートを剥がし、市販のXS Max用ケースに貼り付ける……といった作業です。


今回、ベースとなるケースはこちらです。
・Simplism iPhone XS Max [Turtle] ハイブリッドケース クリア(左)
・Hamee ハミー  iPhone XS Max ケース サイドカラード クリア ハイブリッド [クリア](右)

XS Maxの背面カメラの出っ張りは1.4mmですので、ケース背面の厚さがそれ以上ほしいところ。
同じ過ちを繰り返さないために、ノギスを持ってヨドバシカメラに行って、展示されているサンプルを測りまくってきましたよ。

その結果、使えそうなのが、この2つになりました。
どちらも、背面がポリカーボネートで枠はTPUのハイブリッドケースです。
理想的なケースとしては、ポリカーボネートのハードケースで、色はつや消しブラックがよかったのですが、トレンドはハイブリッドケースのようで、生粋のハードケースは激減していました。
まあ、KOWAもTSN-IP7ではハイブリッドですし、実際に使ってみても問題はありませんでしたが。

この2つ、サイズ、外見ともに、ほとんど違いがありません。
Simplismのケースには簡易的なカード型スタンドが付属していますが、XS Maxを置くとひっくり返ります。


上がSimplism、下がHamee。


えーと、どっちがどっちだったかな……。

背面の厚さが、Simplismが1.4mm、Hameeが1.6 (~.7)mmで、どちらを使っても問題ありません。
背面が少し厚いせいか、Hameeのほうが若干、脱着しにくいです。(=ガッチリしてる?)
ということで、Hameeのケースをメインとなる広角側にすることにしました。


●製作
まずは、7Plus用のフォトアダプターをバラします。(右が望遠用、左が広角用)

大まかな貼り付け位置を探り、通常粘着の両面テープで仮止めします。

今回は、Apple Watchを使って、大まかな位置を決めました。(スクリーンショットは、分かりやすいように、あえてズラしています)

広角側の光軸合わせには、アイピースTE-17Wを使いました。
デジタルカメラアダプターDA-10を一番前の位置にして、光軸を確認します。
仮止めした位置はこれくらいでした。(けっこう、いいところいった)

ここから、0.2mmずつ動かして調整。
はい、ほぼ真ん中に来ました。

位置が決まったら、強力な両面テープで貼り付け。



XS Maxでも、上部に隙間ができてしまうので、粘着ラバーで埋めます。




レリーズ接続ユニットをネジ止め。
念のために、ケース内側ネジの頭周辺に、画面用の保護フィルム(いっぱい余っているので)を貼っておきます。
このレリーズユニットは、DMM.make クリエイターズマーケットで公開しています。
詳細:『iPhone用レリーズ取付ホルダー』の組立と取付け

はい、完成!

望遠側(右)は、アイピースTE-11WZを使い、60倍にして、デジタルカメラアダプターDA-10を一番後ろの位置にして光軸を合わせました。

また、望遠側は標準カメラアプリが使用できず、ボリュームボタンによるシャッター操作ができない(使い物にならない)ので、レリーズユニットは必要ありません。
望遠側のレリーズは、イヤフォンのリモコンを使います。
(『iPhone 7Plusの望遠カメラをデジスコで使う』参照)


次回は、
iPhone XS Maxでスマスコ - 2 〜準備と撮影〜
iPhone XS Maxでスマスコ - 3 〜写真〜
iPhone XS Maxでスマスコ - 4 〜スマートHDR〜

手軽にスマスコを試してみたいという人は、こちらもご参照ください。