「Sky Explorer」というのは、ケンコーの天体望遠鏡シリーズの一つです。
その天体望遠鏡にスマートフォンを取り付けるためのアダプターなのですが、汎用性が高いので、さまざまな光学機器、スマートフォンに取り付けることができます。
そこで、このアダプターを使って、私の使っているフィールドスコープ Kowa TSN-774 に、iPhone 12 Pro Maxを取り付けてみました。
●iPhoneの固定
幅54〜97mm、厚さ13mmまでのスマートフォンに対応。
●レンズの位置合わせ
接眼レンズホルダーの穴をiPhoneのカメラのレンズに合わせて、ネジで固定します。
●アイピース(接眼レンズ)への取り付け
接眼レンズホルダー部のいちばん外側が回転するようになっています。
取り付けることのできるアイピースの外径は26〜52mm。
ところが!
TSN-774(880シリーズも同様)のアイピースの外径は55.3mm!
これでは取り付ることができません。
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これでスコープに12 Pro Maxを取り付けることができるのですが、いろいろと不安定!
iPhone本体はケースをつけていても、ガッチリと固定できます。
しかし、接眼レンズホルダーを固定するネジが、12 Pro Maxを支えられるだけの保持力がありません。ノブも回しにくいですし。
アイピースへ取り付けてる最中にもズレてしまうので、ワッシャー(サイズ:M6)を一枚噛ませました。
溝でも切ってあれば力が伝わりやすいのでしょうが、ツルツルで幅が狭いので締め込みにくいです。
また、アイピースを固定するツメがプラスチックなのも、しっかり固定できない一因になっています。
通常、ほとんどの接眼レンズの見口はゴムで覆われているから問題ないと思われますが、その見口ゴムを外してしまったので、プラスチックでは滑ってしまい保持力が弱くなってしまいます。
そこで、ホルダーのツメにスポンジを貼ることにしました。
できることなら、加工せずに使いたかったのですが、12 Pro Maxの重量を支えるにはワッシャーとスポンジは必要でした。
このホルダーの仕様上では300gまでのスマートフォンが使えることとなっています。
iPhone 12 Pro Maxは226gなので、まだ余裕があるとはいえ、重たいことに変わりません。
傾斜型のスコープなら、それほど気を使うことはないのかもしれませんが、直視型ではギリギリ許容範囲って感じで、上記のように手を加えても振動に気をつけながら撮影しなければなりません。
雲台を操作するくらいは大丈夫なのですが、三脚にちょっと足が当たったり、三脚を「トン」と置くだけで、水平状態からずり落ちてしまいます。
「ドン」じゃないですよ、「トン」ですよ。ずり落ちないように三脚を置くには、振動を与えないように、そお〜っと置かなければなりません。
そんなことで、このホルダーをスコープに取り付けたまま移動するのは、やめたほうがいいです。
くれぐれも、iPhoneの落下にはご注意を!
あらためてメーカーの使用例の写真を見てみると……なるほど、ぜんぶ縦で取り付けてある。
次回は実際に撮影してみます。
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