2018年1月8日月曜日

レリーズ

フィールドスコープを使っての望遠撮影は、とてもブレやすいです。
iPhoneの画面のシャッターボタンでさえ、そ〜〜〜っとタップしないとブレてしまいます。ほんの一瞬のシャッターチャンスを争っているときに、そんな丁寧にタップなんてしてられません。

そこでレリーズを使います。
iPhoneではリモコンシャッターと言ったほうがいいでしょうか。イヤフォンのボリュームボタンを押すことでシャッターが切れるようになっています。

電気的なスイッチの操作だけなので、ブレの心配はありません。

ところが、このイヤフォンのリモコンシャッターには、一つ致命的な弱点があります。
バーストモードが作動しないのです。

標準カメラAppでバーストモードを使うには、画面のシャッターボタンを押し続けるか、本体のボリュームボタンを押し続けていなくてはなりません。
イヤフォンのボリュームボタンを押し続けていても、シャッターは1回切れるだけです。


そこで、トラディショナルなレリーズを使うことにしました。
コアとなるのは、エツミの『ニューライカリング(ライカ用レリーズアダプター)』

これをiPhoneのケース側に取り付け、レリーズでiPhone本体のボリュームボタンを押すという、なんとも原始的な仕組みです。


この『ニューライカリング』をケースに固定するための筐体を3Dプリントで作成しました。

使用したプリントサービスはDMM.make
素材はナイロン(ブラック)、値段は2,269円(送料込み)かかりました。
表面は梨地のような仕上がりで、強度もあり、撮影機材に適していると思います。
発注から届くまでに10日ほどかかりますが、家庭用の3Dプリンタで自分でプリントするより、精度も高いし仕上げの手間も省けるので便利だと思います。


仕組み……というほどのものではないのですが、『ニューライカリング』の中に3Dプリントで造った円柱体を入れて、それをレリーズが押し上げてiPhoneのボリュームボタンを押すようになっています。(こちらの写真の筐体は改良版)

レリーズがボリュームボタンを押すわずかな振動が心配だったのですが、問題ないようです。



【追記】
このレリーズ取付けホルダーを、DMM.make クリエイターズマーケットで公開しました。
詳細:『iPhone用レリーズ取付ホルダー』の組立と取付け


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