2022年1月1日土曜日

Shift 2022

 2021年、コーワは、いくつかの製品を生産終了にしました。

一つは、iPhone 5系ボディと6系ボディに対応したスマホアダプター「TSN-IP5」と「TSN-IP6」です。
どちらも対応しているiPhoneの販売が終わっているので、生産終了は仕方ありません。


もう一つは、デジタルカメラアダプター「TSN-DA10」(以下DA-10)用のアダプターリング「TSN-AR30」(以下AR30)です。
目立たない製品ですが、私はTSN-IP5やIP6よりも、こちらを生産終了にしたことのほうが驚きでした。

このAR30は、先述のiPhone用スマホアダプター「TSN-IP5、6、7」をDA10に接続するためのリングです。
TSN-IP5と同IP6は生産終了となりましたが、まだiPhone 7系用のTSN-IP7は販売されています。
それなのにAR30を生産終了にしたということは、どういうことか。

DA10は、デジカメやスマホでクリアに撮影するためのアクセサリーパーツです。(『iPhoneをフィールドスコープに接続する 〜デジタルカメラアダプター TSN-DA10〜』参照)
AR30がなくなったということは、そのDA10にiPhoneを接続することができなくなったということです。

スコープにiPhoneを接続する手段は残されています。TSN-IP7をスコープのアイピースの目当てゴムに押し込む方法です。
追加のアクセサリーを買うことなく簡単に接続できますが、この接続方法では、固定が不確実で撮影の精度も良くありません。

このことから「コーワはスマスコを見限った!」と思い、衝撃を受けたのです。
いえ、もう少し冷静に考えると、コーワはスマスコに対する方針を、観察のついでにスマホで撮影するという、カジュアルな方向に絞ったということなのでしょう。

とはいえ、iPhone対応スマホアダプターはTSN-IP7のみ。
これはiPhone 7用でしたが、iPhone SE(第2世代)が7系のボディを使っているので、かろうじて現行モデルにも対応しているというだけです。
iPhone XS以降、最新の機種に対応するアダプターは一向に販売される様子がありません。

やはりコーワは、このままスマスコをフェードアウトさせるつもりなのでは?と勘繰ってしまいます。(少なくとも日本では)
企業としては、それも仕方ないことだろうことは肌感覚として理解できますが……。


生産終了となる製品がある一方で、2021年には大型の新製品が発売となりました。
99mmの有効口径を持った大型のスコープ「TSN-99」シリーズです。

それと同時に、2つの新しいアイピースも発売となりました。
一つは現行モデル「TE-11WZ」の改良型といえる「TE-11WZⅡ」、もう一つは、まったくの新型で80°の広視野という「TE-80XW」です。
TE-80XWなんて、広角化が進む最近のスマホと好相性のように思えるのですが……。


と、メーカー側の気運とは関係なく、私は私の思いついたものをカタチにしていく。
iPhone 12 Pro Maxの広角カメラと望遠カメラを切り替えられるアダプター「Shiftアダプター」を作りました。


スマスコがアップデートされました。

2 件のコメント:

  1. バイオームのURLから来ました。どうも転カマであります。これにはカメラ勢も驚きですね��カメラにも負けない解像度ですから��しかも値段も安くなってコスパ最強ですね。

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    1. 転カマさん、どうもです。
      現場でカメラで撮ってる人にiPhoneの画面を見せたりするのですが、皆さん綺麗に撮れるねえと感心されます。
      ですが、決して自分もやってみたいとは言いませんし思ってないでしょう。
      ここに書いたように、メーカーも消極的ですし、正直、スマスコは広がることはないと思います。
      それでも、私は、まだまだ、ここでやりたいことがあるんですけどね。

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