2018年7月8日日曜日

3Dプリントで照準器の取り付け土台をつくる

前回からのつづき。

根本的に照準器の取り付け位置を見直すことにしたわけですが、それでは、どこがいいか?
両眼視ができないのなら、視線の移動量がなるべく少なくなる位置がいい……ということで、スコープの右側、すなわちiPhoneの前に取り付けることにしました。

こうして、3Dプリントで照準器の取り付け土台(マウントベース)を作成しました。
3DプリントはDMM.makeにて。


スコープへの取り付けは、アクセサリーリングを外し、ホーローねじで上下左右の4カ所を固定。


照準器の位置調整は、チルト/パン方向それぞれ2本のネジを緩めておこないます。
位置が決まれば、ネジをしっかりと締めて固定します。
これで、使っていてズレることはありません。
また、カバンに入れて持ち運んでも、撮影を始めるたびに調整する必要は、ほとんどなくなりました。


両眼視こそできませんが、この位置は、iPhoneの画面と照準器の両方を視野に捉えることもできます。
その場合、正確なピントの確認はできませんが、大まかなピントは掴めます。

そうして撮った写真。
振り向きざま、画面に目を移している余裕もなく、ほぼ照準器だけで撮りました。(ピントは勘)



照準器

高倍率の望遠撮影では、画角が狭く、鳥などの被写体を画面に導入するのが難しくなります。

下の写真のマルの中に飛行機が飛んでいるのですが、これを30倍の望遠で捉えようとすると、探しているうちに通過していってしまいます。

でも、照準器があれば、一発で捉えることができます。


私が使っているのは、もう販売終了した『デジスコドットコム DOS-CS1』です。
照準器の本体は、ノーベルアームズという会社が販売する『COMBAT45』という銃器用のもののようで、それにデジスコドットコム・オリジナルのマウントを組み合わせたものです。

この照準器システムをフィールドスコープに取り付けるためのものが、『照準器ステー SST-8877』(Kowa TSN-770, 880用)です。
別売りです。
このアルミ合金とみられる板が、4,200円!

これをスコープ(TSN-774)のアクセサリーリングに通してリングを締めるのですが、これがうまく固定できず、照準器がグラグラと動いてしまいます。
アクセサリーリングの形状的に、きつく締めることが難しいのです。
すぐにグラグラになってしまうので、結局、この照準器ステーを使うのをやめることになります。


照準器のマウントはボールジョイントで、調整も容易なうえ、しっかりと固定できます。
使っていて、このマウント部がズレてくるようなことは、そんなにありませんでした。
ただ、収納してカバンの中に入れていると動いてしまうため、撮影を始める前には、毎回調整が必要でした。
これが、けっこうジャマくさい作業で、特に三脚を使わない飛行機撮影時の機材では調整が大変でした。
(上の写真、照準器に巻きつけてある赤い輪ゴムは、照準器ステーがしっかり固定できないため、照準器がスコープ本体に当たって傷つけてしまうのを防ぐため)


ドットは、このように写し出されます。
電池の持ちは、それほど気にする必要はありません。
私は撮影中、ほとんど点けっ放しにしていますが、それでも1年以上は電池が切れることはないような感じです。


照準器の調整は、
・写真アプリを開いてiPhoneの画面の中央に、何か対象物を写しておき、雲台を固定。
・照準器のドットを、画面に写っている対象物に合うようにセットする。
そうすると、このドットを被写体に合わせれば、自然とiPhoneの画面の中心に、その被写体が映し出されるようになります。


照準器は実視界の広い視野で目標を合わせることができるので、本当に簡単に被写体を画面に捉えることができます。

突然、どこからともなく飛んでくる野鳥。
照準器があれば、即、捉えることができます。
一度捉えても、ピョンピョン跳ねるように枝から枝へと渡っていき、すぐにに画面から消え去ってしまいますが、照準器があれば、すぐに捉え直すことができます。

慣れてくると、左目で照準器、右目で“カメラ”の画像を見ながら撮影するという「両眼視」ができるそうです。

が、私は、できません。

どうすればできるのだろうと、照準器の位置やiPhoneの画面と目の距離などを色々試してみたのですが、どうにもうまくいきません。
個人的な視力のせいかもしれませんが、ある日、ふと気がつきました。
レンズが本体の中心付近にあるデジカメと違い、iPhoneのカメラ位置は本体の端にあります。
そうすると、スコープに取り付けたとき、iPhoneがスコープの中心から右にオフセットされることになります。
どうやら、両眼視をするには、照準器と画面との距離が離れすぎているようです……。

ということで、iPhoneで両眼視は無理だと(少なくとも私は)見切り、使い物にならなかった4,200円のステーも含めて、照準器の位置、取り付け方法を根本的に見直すことにしました。

それを次回に……



2018年3月14日水曜日

TSN-550 PROMINAR シリーズを見てきた

CP+ 2018に行ってきました。
今さらレポートもないですが、TSN-550 PROMINAR シリーズにiPhoneを接続した場合の画角をチェックしてきたので、その写真を載せておこうと思いまして。

まずは外観。
TSN-770/880をデフォルメしたような可愛らしい感じです。
普段、774を使っていると、とてもコンパクトで軽く感じました。
アイピースは固定で、15〜45倍のズームです。


iPhone用フォトアダプター TSN-IP5と7が置いてあり、機種が合えば自分のiPhoneで試すことができるようになっていました。
私は、自分のフォトアダプター(IP7P?)を持って行ったので、アダプターリング(目当てゴムに押し込むタイプ)だけ使わせてもらい、試し撮りしてきました。

試写に使ったTSN-553は三脚に固定されておらず、アイピースのレンズもベタベタと触りまくられていたりと条件がかなり悪かったので、画質に関しては参考にならないかと思います。
ですので、以下の写真は、画角の確認程度に見てください。
(なぜ上の写真の固定されている554を使わなかったというと、アダプターリングが台の上に置かれていた553にガッチリと取り付けられていて取れなかったから)


● iPhone 7Plus広角カメラ x 15倍

● iPhone 7Plus広角カメラ x 45倍

目当てゴムに押し込むアダプターリングのため、収まりが悪かったようで中心がズレていますが、iPhone 7Plusの広角カメラではケラレをなくそうとすると、15倍〜45倍の全域で、相当デジタルズームを使わなくてはならないようです。


● iPhone 7Plus望遠カメラ x 15倍
(ちなみに、対面はNikonのブース)

● iPhone 7Plus望遠カメラ x 45倍
(これは、倍率が高いため対面のモニターの画面だけが写ってしまったもの)

望遠カメラでは、15倍で若干ケラレが出ていますが、デジタルカメラアダプターを使い、ちゃんと中心を合わせて調整すればなくなるかも。
20倍くらいからは、そのまま使えそう。
45倍では、まったく問題なし。


KOWAがiPhone Plus系のフォトアダプターを発売してないので、一般的にはiPhone 5,6,7,8を使うことになり、7Plusの広角カメラで撮影したような画角になるでしょう。
そうなると、550シリーズでデジスコ撮影するには、2倍ほどデジタルズーム(またはトリミング)しなくてはなりません。
軽量コンパクトなボディにiPhoneの組み合わせは、とても相性がいいと思うのですが、ちょと残念。せめてX用のフォトアダプターを出してくれればいいのですが。

個人的には、これで飛行機を35mm版換算500〜600mm程度と、今より低い倍率で撮れないかと期待していたのですが、実際には使える倍率が最低でも、

iPhoneの望遠カメラ57mm x 20倍 = 1,140mm

と、現状の774にアイピースTE-17W(iPhone広角カメラ x 30倍)の組み合わせより、さらに倍率が高くなってしまいます。
でも、被写界深度は774より深いのかな?それなら、軽量・コンパクトなボディと相まって使いようがあるかも……と、いろいろ試したくなりました。