2018年3月8日木曜日

ジンバル雲台 4 〜 GITZO フルードジンバル雲台 GHFG1 〜

前回まで、SIRUI PH-20のことを長々と書いてきましたが、スミマセン、コレの前フリでしかありませんでした。
でも、SIRUI PH-20での苦労があったからこそ、コレの凄さが身にしみて実感できるのです。

このGITZO(ジッツオ)フルードジンバル雲台、はじめのうちは期待以上の動きにニヤニヤしながら使っていたのですが、さらに使っていると、

「おかしい……このジンバル雲台、おかしい」

と、思うようになりました。
ジンバル雲台をフルードにすると、こんなことになるのか?!

◇   ◇   ◇

GITZOがジンバル雲台を出すと知った時は驚きました。
しかも、フルード?!
とはいえ、「どうせ、お高いんでしょ」と、興味はあれど、ワタクシには関係ない話でございます、と思っておりました。
しかし、発売前にもかかわらず、大手家電量販店のサイトに値段が出ていて、それを見ると、なんとウィンバリーより安いではありませんか!

GITZOがウィンバリーより安い=お買い得!

何か基準が狂っているような気がしますが、ちょうどSIRUI PH-20のパンをどうにかしようと画策していたところだったので、「高いな〜、どうしようかな〜」と、自分の中で迷ってるフリして、発売日に速攻で買いました。


パッケージ

製品内容
パンハンドルは持った感じスカスカ、頼りないほど軽いですが、当然、アルミ製で十分な剛性があります。
プレートは、長さ140mmのクイックリリースプレート(アルカスイス互換)。


一般的な大きさのジンバル雲台であるSIRUI PH-20と比較すると、そのゴツさが分かります。
すごい重そうですが、実際は、それほどでもありません。
おなじみのマグネシウムボディで、重量は1350gと、SIRUI PH-20(1330g)と、それほど変わりません。(相対的にであって、やっぱり重いんですけどね)


スコープ一式をセットすると、これくらいの位置でバランスが取れました。
これで、手を離しても、ロックすることなくチルト方向はどの角度でも止まります。



●実際に使用してみて
まず、試しに動かしてみると「やや重いな」と感じました。
フリクションを完全に緩めても、フルードの粘り気のある重さがあります。
SIRUI PH-20よりも重い感触だったので、大丈夫だろうか……と、不安になりました。

しかし、実際に外に出て鳥を追いかけてみると、なんの問題もありませんでした。
ちょこまか動き回る鳥にも、素早く追従できます。

これが『ウィップ・パン(Whip-Pan)機構』ということか!
GITZOの製品ページに、以下のように記載されています。


パンのフルードカートリッジに搭載されている革新的な「ウィップ・パン」(Whip-Pan)機構によって、カメラ向きを大きく変える速いパン動作時に自動的にドラッグが解除されるため、ドラッグのデメリットである三脚まで動いてしまうリスクが低減されます。

「自動的にドラッグが解除される」というのを、もう少し補足すると、この雲台のパン・チルトは、基本的に低速の動きに適したドラッグレベルに設定されていますが、パン軸は高速に動かすと低フリクションに切り替わる、と説明書に書いてあります。


そして、いちばん気になるポイント、微調整レベルの微細な動き。
もう、ニヤニヤがとまりません!
ミリ単位の動きにも、思ったところで止まってくれます。

私の場合は、右手の人差し指と中指でレリーズを挟み、薬指と小指でパンハンドルを挟んで、この雲台を操作しています。
この、か弱い指2本で、大きな動きから微細な動きまで自由自在に動かせます。
(コンマ何秒かで微妙な構図まで決められるかは腕次第ですが……)

分かりやすく撮ってみました。
鳥を上半分に寄せた上で、クチバシの先から尾羽の先まで収める……前のジンバル雲台では難しかったことも難なくできました。


前のジンバル雲台で、もう一つの懸案だった、パンをロックした時のズレ。
このGITZOのジンバル雲台でも、少しはズレますが、それほど問題にならないと思います……

と言うか、

もう、どうでもいいです。
ロックなんて持ち運ぶときだけにすればいいです。

普通のジンバル雲台ならパン方向が流れてしまう(低い方へ回転してしまう)ような傾斜地。
おかしい……流れない。

フリクションは完全に緩めています。でも流れません。
これが、フルードなのか?!

では、どれくらいの傾斜まで大丈夫なのか?
前回書いた、ルリビタキで泣いた因縁の場所で試してみました。
iPhoneの傾斜計で4度です。
数字だけ見ると大したことないように思えますが、前のジンバル雲台では、三脚の脚を調整しないと、どうにもならない傾斜です。

結果は、まったく問題ありませんでした。
平坦な地と、なんの変わりなく操作できます。


それでは、三脚の脚を少しすぼめて、10度にしてみます。
はっきりと傾いているのが分かると思います。
さすがに、ここまで傾くと、少し流される方向がありました。
傾斜の高いほう、上の写真でスコープが向いている方向を12時とすると、2時から3時の間くらいに向けると、ちょっとだけ押し戻されるところがありました。
ちょっと押し戻されて止まります……

それだけです。

これだけ傾いていても、ほとんど普通に使えます。
(*機材の重量によって変わるとは思いますが)

**********

前のジンバル雲台で苦労した部分、特にパンの動きが解消されたらいいなと期待していましたが、それ以上に別次元のものになっちゃいました。
これは、カメラの性能が上がった以上の驚きです。
今も「スゲー……これスゲー」と、ブツブツ言いながら撮ってます。




ジンバル雲台 - 1
ジンバル雲台 - 2 〜SIRUI PH-20〜
ジンバル雲台 - 3 〜SIRUI PH-20を使ってみて〜

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