そこで以前、サードパーティ製の照準器取付け用器具『デジスコドットコム SST-8877 照準器ステー』を試してみたのですが、あまりにものダメっぷりに「こんなただの金属板が4,200円かよ!」と、怒りと憤りからその記憶を忘却の彼方に葬り去り、自ら3Dプリントにより照準器マウントを創り出す道を選択したのであった……。
『照準器』
『3Dプリントで照準器の取り付け土台をつくる』
こうして、作り直したのがこちら。
3DプリントサービスはDMM.make。
基本的な構造は変わりませんが、可能な範囲での小型化と「肉抜き(不要な部分に穴などを開けて3Dプリントに使用する素材の量を減らす)」の結果、3Dプリントの料金は1,560円のコストダウに成功。(ただ、後述のオプション部品を製作したことにより、逆に高くなりましたが……)
照準器の取り付け位置も変えていないので、使用感はまったく変わらず。
こまかい使い勝手の改善をしました。
ズームアイピース『TE-11WZ』の倍率を確認するための覗き窓。(旧モデルにもあったのですが、何を寝ぼけていたのか、位置がずれていた)
ネジを回して調整することによって、3000mmでの調整もラクラク。
いちど調整すれば、滅多なことではズレることはなく、撮影の度に調整する必要はありません。
設計の段階で、どうせ「肉抜き」するなら、この穴を何か活用できないかと思い、マウントの後ろからステー(八幡ねじ ミニステー)を刺せるようにしました。
そして、もう一つ。
一眼レフカメラには、アクセサリーシュー(ホットシュー)があります。
ストロボを取り付けたりしますが、近頃では、ここにアクションカメラやスマートフォンを取り付け、カメラでの撮影と同時にビデオ撮影もしている人をよく見かけるようになりました。
そこで……
アクセサリーシューそのものを設置しようかとも思いましたが、倍率の覗き窓が塞がってしまいますし、1/4カメラねじをつけたほうが、いろいろと汎用性が高いだろうと考え、この形になりました。
アクションカメラを取り付けてみました。(これはGoProじゃなくて安物の中華系アクションカメラ)
と、私はこんなものを作りましたが、一般的には、照準器はこのように取り付けるようです。
エツミ ドットサイトブラケット
【追記】
DMM.make クリエイターズマーケットで入手できるようにしました。
詳しくは『3Dプリントの照準器取付けマウントを公開』