もう片方のブログで『iPhoneでレンズフィルターを使う』というのを書きました。
エツミのマグネットマウントを使ってiPhoneに30mmのレンズフィルターを取り付けるホルダーを3Dプリントでつくったよ、という話です。
30mmということは……
ええ、元々はこういう使い方をしようと製作してたんです。
でも、やめました。不安だから。
何が不安かというと、エツミ マグネットマウントの保持力です。
このマグネットマウントというのは、磁石と吸盤の力でくっつきます。
その吸着力が弱いのかというと、それはちょっと違うということもあり、その辺の説明を書いておきたいと思った次第です。
マグネットマウントの吸着力がどれくらいなのか、MagSafeのアクセサリーガイドラインに従ってテストしてみました。
まず、比較のためのMagSafe(simplism MagRinCam 連携カメラ対応MagSafeスマートフォンリング)。
1070g。
MagSafeのガイドラインには荷重を800gf〜1100gf以内にするように記載されているので、十分な吸着力があります。
実際この製品は、MagSafeの中では磁力が強いほうです。
次にエツミのマグネットマウント。
仕様には耐荷重500gとありますが……
これ以上続けると端末側が危ないと思い中止。
結果は同じで、これ以上続けても意味がないので中止。吸盤の力だけで、これだけ強固に貼り付きます。
CP+ 2023で、この製品と同製品であるC.D.C.ブランドのマグベースを見ていた時、エツミの担当者が「基本は磁石で吸盤は補助です」とか言ってたけど、いやいや吸盤がメインやん!
とか思ったのですが、これ、垂直に引っ張る方向は強いのですが、吸盤の端にちょいと指をかけると簡単に外れます。
これはこれで脱着しやすくていいのですが、MagSafeに対応していないiPhoneにアルテスみたいな重いレンズを付けると、レンズの位置を合わせても、吸盤の力だけだとじわじわと滑り落ちてきて保持してくれないのです。
やはり「基本は磁石で吸盤は補助」なのです。
例えMagSafe対応機種でも磁力だけでは固定できないので、吸盤をしっかりと貼り付ける必要がありますが、その貼り付けが弱かったりするとiPhone(またはレンズ)が落下してしまう恐れがあります。(実際に落としましたし)
ということで、ユニバーサルホルダーとしては、自分の目の届かないところでは怖くて使ってもらえないと思い、これはレンズフィルター専用にしようということにしました。
レンズフィルター程度ならMagSafeがなくても落ちませんし、基本的に手で持って撮影することになるから落下の心配もそれほどありません。
何より、思っていた以上に、このマグネットマウントとレンズフィルターの組み合わせは楽しかったので、用途をこれだけに絞ってもいいや、ということになりました。
でも、私みたいにいろいろ試すことが多いと、ユニバーサルホルダーとしても便利なんですけどね。
3Dプリントの発注はこちら
0 件のコメント:
コメントを投稿