クローズアップフィルター。
Kenkoでは『クローズアップレンズフィルター』、マルミでは『MACROフィルター』と商品名は違うのですが、レンズの最短撮影距離を短くするフィルターです。
マクロレンズのように拡大するわけではなく、フィルターをつけていない状態より近づいて撮れるため、結果的にアップで大きく撮ることができます。
クローズアップフィルターには+2とか+4といったように数字がついていて、数字が大きくなるほど近づいて撮れます。
この数字については、Kenkoのサイトに詳しく説明されています。
クローズアップフィルターは、Kenko、マルミ共々、30mmはおろか37mmも販売されていませんが、Amazonでは+1 / +2 / +4 / +10の4枚セットになった製品が安値で売られています。(しかもスマホ取り付け用クリップ付き)
私は中古カメラ屋さんで37mmの+2 / +4 / +10の3枚を購入しました。
スマートフォン用フィルターホルダーに30-37mmステップアップリングを取り付けて撮影します。
この3枚をiPhoneに取り付けて、どれだけ変わるか見てみましょう。
と、その前に、iPhoneにはマクロモードがあるだろうって?
はい、しかしながらiPhoneのマクロモードは0.5x超広角カメラを使ったデジタルズームです。1xのマクロモードはまだ許容範囲としても、2x、3xでは画質の劣化が著しいです。
また、後述のクローズアップフィルターを使った写真と比べてもらえばわかりますが、背景がボケません。(それはそれでいい場合もありますが)
それでは、iPhoneの倍率ごとにクローズアップフィルターの効果を見てみましょう。
以下、撮影にはiPhone 14 Pro Maxを使用。まずはメインカメラ1x
アルテスではメインカメラ1xはケラレが大きくて使えないので2xからです。
アルテス X iPhoneメインカメラ2x
2x、3xのどちらも、+2を見るとフィルターなしの状態より小さくなっていますが、これはアルテスのピント位置を最遠端で撮影しているからです。+4、+10も同様に最遠端で撮影しています。
+2でも最短で撮影すると、ここまで寄れます。
+4がアルテスには、ちょうどいいクローズアップ具合です。
+10は無理!ほんのわずかなブレでピント位置がズレて、そのままピントが行方不明になってしまいます。
iPhone単体でも、ヒラタアブのような小さな虫がここまで寄って撮れます。(逃げなければね)
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