スマホ用望遠レンズ。
最近、ほとんど話題になることはありませんが、Amazonでは今も中華製と思われる製品がいくつも販売されています。
これらのレンズは数千円程度と手頃ではありますが、私が使ってみたいと思えるような製品はありません。
これならまだ単眼鏡をスマホの望遠レンズにしたほうがキレイに撮れるのでは?と、誰しも考えることではないでしょうか?……ないでしょうか?……ない?
まずは、単眼鏡について。
メーカーの説明を見ると、自然観察よりも美術館や博物館での展示物・収蔵物を拡大して鑑賞するための用途に注力されているようで。
中心的なモデルは、倍率が4倍か6倍で、値段は1万円前後のものです。
8倍、10倍といった高倍率のものやズームができるものもありますが、それらは暗くてスマホ用望遠レンズには向きません。
他にツァイスやライカなどの海外メーカーのものもありますが高価で手が出せません。
そんな中から、いくつか試してみました。
・Vixen マルチモノキュラー H4 x 12
これがスタンダードな単眼鏡の画像。Kenkoにも同じクラスの単眼鏡がありますが大差はないでしょう。
ちなみに、Vixenのこの単眼鏡、同じH4 x 12で『アートスコープ』という製品がありますが、本体はこの『マルチモノキュラー』と同じもので、色と付属のケースが違うだけだそうです。
単眼鏡とは違いますが、現在、量販店で買える唯一のスマホ用望遠レンズ。
が、やっぱりダメ。
まあ、値段が安いので仕方ないでしょう。
明るい!鮮やか!そしてシャープ!
これは別格。もう、飛び抜けています。
価格が2万円ほどと高値ですが、この差を見ると他は使えません。
現在市販されている単眼鏡の中では、これの他に選択肢がないのではないでしょうか。
これらの他にも、もっともスタンダードな単眼鏡ということで『Vixen マルチモノキュラー H6x16』も購入して試してみましたが、アルテスと同じ6倍で、価格が安いという以外にアルテスより優れた点はありません。
スタンダードクラスの単眼鏡なら、4倍のほうが明るくていいです。
ということで、このアルテスをShiftアダプターやスマスコプレートに取り付けられるように、3Dプリントでホルダーをつくりました。
ですが、ここで重要なポイントを。
ケラレが大きいです。
これはアルテスに限らず、ほとんどの単眼鏡も同様です。
iPhoneのカメラでは2倍以上にしなければなりません。
そのため、望遠カメラが搭載されていない機種では厳しいです。
つまりは、Proシリーズ推奨となるのですが、iPhone 15はスタンダードモデルであっても2倍・12MPで撮影できるので使うことができます。
実際にアルテスで撮影した写真を見ていきましょう。
アルテスの倍率は6倍です。
6倍をiPhone 14 Proの望遠カメラ(3x)で撮っても、鳥はほとんどの場合、遠くて厳しいです。
しかし、15 Pro Maxの5倍望遠カメラなら使えそうです。
それを想定して、上の写真と同じ位置からデジタルズームで5倍まで拡大して撮ってみました。
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これらの写真は、すべて手持ちで撮っていますが、手振れはします。
特に昆虫は、接写になり被写界深度が浅くなるなるので、撮影者、被写体共々、わずかな動きでもピント位置がずれてしまいます。
正直、なかなか上手く撮れませんが、それでも身軽に手軽にiPhoneで望遠撮影ができ、撮っていて楽しいです。
3Dプリントの発注はこちら。
次は組み立ての説明をします。
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