2023年12月30日土曜日

Vixen アルテスでレンズフィルターを使う

 『iPhoneでレンズフィルターを使う』を書くにあたり、ここしばらくiPhoneにフィルターをつけて撮影していたのですが、これをアルテスでも使えたら面白いだろうなと思いました。
しかし、アルテスにはフィルターを取り付けるためのネジがありません。(奥まったところにあるのはネジ山ではありません)

そこでまた、3Dプリントで30mmフィルター枠をつくることにしました。

フィルターアタッチメントは鏡筒の先端に差し込むだけです。

ついでにレンズフードも作製。30mmネジで取り外し可能。

※ねじは傾いた状態で回さないでください。一度、反時計回りに回してみて、ねじ山が噛み合う箇所を探ってください。
決して、無理に回さないでください。


30mmフィルター3種を試してみました。


・PLフィルター

PLフィルターの濃い青空!

アルテスにPLフィルターをつけて撮りたかったのが魚です。


しかし……
まず、PLフィルターの外枠を回して水面の反射を抑える位置にする→ピントを合わせるためにアルテスの鏡筒を回す→反射を合わせたフィルターも回転→水面の反射が強くなりピントが合わせられなくなる……というジレンマに陥ります。

・クロスフィルター

げっ!光の線も6倍に伸びるのか?!
いちばん期待していたクロスフィルターが、わけわかんなくなったぞ!!

・NDフィルター

月は画面に占める面積が小さいと(すなわち倍率が低いと)白飛びしてしまうので、露出を下げる必要があります。
1 フィルターなし/露出補正±0
2 フィルターなし/露出補正-6(最も低い)
3 ND-4フィルター/露出補正±0
4 ND-4フィルター/露出補正-2.1

デジタルズームで6倍まで拡大すれば、もう少し細部まで撮れます。その際も、NDフィルターをつけていれば露出補正が半分ほどで済みます。
左:フィルターなし/露出補正-2.2
右:ND-4フィルター/露出補正-1

・Vixen マクロスタンド

これはVixenの単眼鏡H4 x 12やH6 x 16マルチモノキュラー用のマクロレンズで、本来アルテスには装着できません。

しかし、30mmから27mmへのステップダウンリングを使えば、このフィルターアタッチメントに取り付けられます。

※このマクロスタンドの27mmネジは、写真レンズのJIS規格ではないのでピッチが違います。
ですから、30mm - 27mmステップダウンリングの途中までは入りますが、最後まで完全に締め込むことはできません。
それでも、マクロスタンドを保持するのに十分固定できます。


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う〜ん、思ったほど使い道が広がらないなあ。
特にクロスフィルターが使い物にならなかったのが残念。
まあ、このフィルターアタッチメントをつけておいても邪魔にならないし、レンズフードはあったほうがいいから、つけっぱなしでもいいか。

と、ややトーンダウン気味ですが、だがしかし!
アルテス+フィルターで面白いのは次回『iPhoneでクローズアップフィルターを使う』です!



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