2023年12月18日月曜日

iPhone 15シリーズでスマスコ

 ●iPhone 15シリーズ用スマスコプレート

iPhone 15 Pro / 15 Pro Maxのメインカメラは、14 Pro用の30 / 28mmスマスコプレート PP30 / 28 -14Pが使えます。

しかし、15 Proシリーズの望遠カメラは内側に移ってしまったため、14 Pro用のプレートが使えません。ですので、新たにつくりました。
このPP30 / 28 -15は、15 Pro / 15 Pro Maxの望遠カメラと、iPhone 15 / 15 Plusに対応しています。

スマスコプレートについてはこちら

●iPhone 15シリーズをスマスコで使う

ここからは、iPhone 15シリーズの新機能で、スマスコに関わりがある点について書いていきたいと思いますが……

はじめにお断り。

ワタシはiPhone 15シリーズを買いません!(買えません)
よって、以下はAppleのサイトやApple Storeで少し触ってきた結果を元に書いています。

●15 Proシリーズのメインカメラ

ハードウェア的には14 Proと変わりはないようです。
24MPでの撮影やDeep Fusionのバージョンが上がったりと、Photonic Engine(ソフトウェア)の進化で画質の改善が図られています。

メインカメラでスマスコ的に注目したい新機能は、倍率切り替えボタンの『1x』に『28mm(1.2x)』と『35mm(1.5x)』の2つの倍率を選択できるサブメニューが追加されたことです。

そして、この28mmと35mmは『1x』ボタンのデフォルトにも設定できるのです。

この28/35mm、言ってしまえばただのデジタルズームですが、スコープで撮影する時は、ケラレをなくすためカメラアプリを起動する度にピンチアウトでデジタルズームをしているので、28mmもしくは35mmで起動できるようになるのは便利になります。


●15  Pro Maxの望遠カメラ

15 Proの望遠カメラは、これまでと同様の3倍・77mmで特に進化はなさそうです。
もちろん、新しいPhotonic Engineでの強化はあるでしょうけど。

15シリーズのカメラで、もっとも注目されるのが15 Pro Maxのテトラプリズム5倍・120mmの望遠カメラです。

スコープで使う分には、正直、5倍もいりません。3倍でいいです。
むしろ、iPhone側の倍率が高くなることにより、小さなレンズ径のスコープでは暗くなったり、輪郭の収差などが目立ってしまうかもしれません。
しかし、テトラプリズムという特異な構造は非常に気になります。

他のスマホでは倍率を上げるのにペリスコープを使っています。
しかし、ペリスコープでは、その構造上イメージセンサーのサイズが端末の厚みに制限されてしまいます。

テトラプリズムでは、その制限を受けません。
実際、15 Pro Maxの望遠カメラのセンサーサイズは、15 Proよりわずかに大きくなっています。

不安なのはプリズムを使う点です。
果たして、大量生産される端末に質の良いプリズムが搭載できるのだろうか。
テック系メディアのレビュー記事を見ていると、日常的な使用においては心配ないようです。
私もApple Storeで試してみましたが15 Proの望遠カメラより劣っているようには見えません。
むしろ画質が向上しているようにも見えるのですが、スコープで使うとどうなるかは自分で試してみないと判断できません。


●スタンダードモデルの15 / 15 Plus

今回、スタンダードモデルでも48MPのイメージセンサーが搭載されました。
それにより、Proシリーズと同様、48MPセンサーの中心を切り取った2倍・12MPのズームが使えるようになりました。
特にスマスコでは、この2倍は強力です。1タップでグッとズームアップできて楽しさが広がります。

さて、ここで少し考察を。
15 / 15 Plusは48MPといっても、イメージセンサーのサイズは、Proモデルより若干、小さくなっています。(iFixitのX線写真より)

そのため1xの焦点距離が、15 Proの24mmに対し26mmと少し拡大されています。
それでもスコープで撮影する時には、ケラレをなくすためにデジタルズームすることになります。

例えば、28mmにデジタルズームするとしましょう。
そうすると、15 Proの場合24mm→28mmとなるので、計算上では 1.166666666666667倍することになります。
対して15は、26mm→28mmとなるので、1.076923076923077倍となります。

画素数にすると

15 Proは6,912 x 5,184 pix
15は7,488 x 5,616pix

となります。
数字だけを見ると15のほうが優位ですが、センサーサイズやソフトウェア処理も関わってくるので、実際はどうなるでしょうか。

Apple Storeで試してきました。
15 Pro:6,912 x 5,184 pix(35MP)
15:7448 x 5586pix(41MP)
(※15 のほうは、ものすごく微妙なデジタルズームの調整が必要なので厳密な28mmではありません)

ピクセル等倍で拡大してディテールを比較しようとしたのですが、わずかな撮影場所の違いからか、ピントが合う位置が微妙に違っていて厳密な比較はできませんでした。
しかし、両方とも大差なしといったところです。

これだけの比較で結論づけることはできませんが、どちらにしても、iPhone 15シリーズではスタンダードモデルでもProに負けない画質で撮れて、さらに2xのズームもできるようになり一層スマスコが楽しめるようになっていると言っていいでしょう。

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